第17部 パソコンパニック 第4章 VSレッド・ウィルス

そのころ現実世界のクッパ城では・・・


ロイ
「おい!お前ら起きろ!」
イギー
「・・・・・・は!ここは・・・と、父ちゃん達は!?」
モートン
「う〜ん・・・ビリビリ・・・なんで痺れていたんだ・・・あ、あのデンキノコギリめ・・・・・・」
ロイ
「詳しくは俺も分からないが、とにかく、画面を見てくれ!」
イギー
「う〜ん・・・どうやら、親父達の危機は去ったらしいが、どうにも・・・ん?誰か来たのか?」
???
「失礼いたします!とうっ!」
ロイ
「ノコブロスならいらんぞ」
Drクライゴア
「おお、君達が噂のコクッパクンか。ここにワリオクンとワルイージクンが来なかったかね?」
ロイ
「それなら、二人ともPCに吸い込まれましたよ。」
Drクライゴア
「ぬぅ・・・、遅かったか・・・。」
イギー
「何かあったんですか。」
Drクライゴア
「いやな、実は今回の事件についてとうとう犯人を突き止めたのだよ!」
ロイ
「えっ!誰なんですか。」
6号クン
「詳しくは分からないんだけど、発信源は聞いて驚くなかれ、あのカリバーの中なんだ」
モートン
「ん!?ってことは、カジオーが主犯なのか?」
7号クン
「それがちょっとおかしいんだよ。僕の調べた時、発信源のコンピューターが1台しか見つからなかったんだよ」
ロイ
「へ?どういうことだ?」
Drクライゴア
「それに、現在カリバーにはカジオーが不在らしいぞ。」
イギー
「謎が謎をよぶ・・・・。」
6号クン
「つまり、犯人はカジオーではないことが分かっているのだ。」
ロイ
「えっ?なんでそうなるの?別に不在でも今の技術なら遠隔操作でウィルスを作ったりそのウィルスをばらまくように出来るじゃん。」
Drクライゴア
「それがな、実はこの行為はカジオーには絶対にできないのだ。」
イギー
「何故」
ロイ
「なんで?」
Drクライゴア
「カジオーはそのような技術を、未だに導入しておらんのだ。」
モートン
「なんでそんな事が分かるんだよ。」
7号クン
「それにね、カリバーのメノバリアには、電波を遮断する効果もあって、正規の通信以外、いかなる違法通信もできないんだとか」
6号クン
「7号クンの情報は正確さでは、ワリオカンパニー1なんだぞ」
モートン
「そ、そうか・・・」
7号クン
「でね、問題のウィルスのことなんだけど・・・実は、Drクライゴアさんが、プログラムを作っている最中、間違って作っちゃったやつらしいんだよ」
コクッパ一同
「え〜!!」
モートン
「てめえが元凶かい!」
ロイ
「電磁世界に入っちゃうようなウィルスを間違えて作るなよ!」
Drクライゴア
「ス、スマン〜!許してくれい!」
7号クン
「でもさ、ちゃんと封印したんでしょ」
Drクライゴア
「あの・・・その・・・、一時間・・・。」
モートン
「一時間がなんだ?」
Drクライゴア
「いや・・・、言いにくいのだが、クッパクン達はあと一時間で、あの電脳世界に一生とどまってしまうのだよ!」
コクッパ一同
「ええーっ!?」
Drクライゴア
「と、いうのは嘘であと半月は平気だ」
コクッパ一同
「ふぅ・・・・。脅かすなよ!」
Drクライゴア
「ちょっとしたジョークだ。気にするな」
6号クン
「実際には、いつ消えてもおかしくナ・・・(口をクライゴアにふさがれる)」
Drクライゴア
「ははは、ジョークジョークじゃ(汗」
一同
「……」
7号クン
「あ、あの、博士の開発したウィルスは、3色PCウィルスって言って、現実にあるあのウィルスを元にしたPCウィルスなんだって」
ロイ
「よーし!親父探しはひとまず休止だ!みんなでどっかへ食べに行こう!」
6号クン
「しかも、他の色と合体することで、さらにパワーUPというオマケ付らしいんだ」
イギー
(無視) 「いいねいいね〜。」
7号クン
「大切なこと言ってるのに、無視しないで!」
コクッパ一同
(無視) 「よーし!出発!あ、3ヵ月後には帰ってくるからね。」

コクッパはそのままどこかへ行ってしまった・・・。

残された3人
「・・・・・・・・・。」



3人が沈黙している間、マリオたちを見てみよう。



マリオ
「いや〜。なんか暑くなってないか?」


確かに、パソコン全体が熱気に包まれているようで、そのせいか、動きが遅くなっている。


???
「く、く、く、そいつは俺様が起こしたのさ。ファンの回転をとめて、コンピューターをオーバーヒートさせてしまう効果さ!」


そこには、赤い色をしたでっかいウィルスが立っていたのだ。


マリオ
「あっ!レッド・ウイルス!お前らだな!」
ルイージ
「この、出たな、もろ『ウィルスです』みたいな形をしやがって、食らえ、サンダーハンド!!」

しかし、サンダーハンドは出なかった・・・

ルイージ
「な、何故〜!」
レッド・ウィルス
「バカめ〜!ここは電脳世界だ!魔法が使える訳ねぇだろー!」
クッパ
「え?つきでろボボーン!つきでろボボーン!(一向に出ない)」
マリオ
「クソッ!どう太刀打ちしたら・・・。」
レッド・ウィルス
「さあ、みんなでやっつけてしまえ!」
???
「イエッサー!!」
マリオ
「ひえ〜!メカワンワンの大群だ!」
メカワンワン
「ガウガウガウ・・・・」
ワルイージ
「あ〜!飲み込まれる〜!」


まさに、後1メートルでマリオ達のおしりが危ういところに、
突然メカワンワンの姿が消えてしまった!


レッド・ウィルス
「あっ・・・・。(滝汗」
Drクライゴア
「ワリオクン達聞こえるかな?さっきのバグは消さしてもらったぞ」
ワリオ
「ク、ク、・・・・・・誰だっけ?」
Drクライゴア
「ズテッ・・・相変わらずお約束をしてくれるのぉ・・・って、自分の社員を忘れとるなっての」
7号クン
「実は君たちがここにいるのは、クライゴ・・グフッ!」(クライゴアに口をふさがれる)
6号クン
「とりあえず、バクは消せますが、ウィルスはこっちでは処理できないんで、そっちでお願いします、ワリオさん」
ワルイージ
「消せったって、どうやって・・・まさか・・・」
ワリオ
「そうか。それと何でこんなところに漢軍団がいるんだ?」
マリオ
「気のせいだから安心しろ。で、その消し方と言うと・・・?」

ドドドドドドド・・・・・・(なにやらむさくるしい熱気と一緒に)

Drクライゴア
「同じカラーの特製ワクチンカプセルを、4つになるように繋げれば消える」
マリオ
「やっぱりそれかい・・・。で、そのカプセルは何処に?」

ドドドドドドドドドド・・・・(音が大きくなってくる)

Drクライゴア
「ちょっと待ってろ・・・。そのデータをそっちにアップロードする・・・・・・」
ルイージ
「え?いやな予感・・・・。」
Drクライゴア
「もしくは、同色のウィルスを4匹、1列に並べることで、自動消滅するんじゃ」
7号クン
「あ、熱探知・・・。異常な温度で熱を持ったものがこちらにやってきますよ!」
マリオ
「え?ちょっと待っ・・・うわあああああああ!!!!!!」

ブチッ!通信が途切れた!

7号クン
「いけない、7号クン・能力全開フルスロット!」

そういうと、クリボー型の7号クンが、変形を起こし、クリキング形態になった!

7号クン(クリキング形態)
「全コンピューターバグ正常化プログラム発動!あの熱気物質を完全正常化にします!!」

ガガガガガ・・・通常コンピューターの300倍のスピードで、バグが解除されていく・・・

パソコンの中の声
ぎええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・

レッド・ウィルス
「な!?あのブルーとレッドの合体体、『パープル・ウィルス』の作ったバグがどんどん消えていく!?」
マリオ
「くらえ!レッド・ウイルス!」

とん、とん、とん。赤色の薬が3つ、頭に乗せられた

レッド・ウィルス
ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!

壮絶な断末魔と共に、レッド・ウイルスは消えた。

クッパ
「ふう、やっと一匹か・・・後いったい何匹おるんだ・・・?」
6号クン
「まあ、赤と青と黄色ですから、新種の可能性は緑と紫と橙色だけですね」
マリオ
「・・・それじゃぁ、後5匹?」
7号クン
「いえ、発信元をつぶさなければ、無限に出てきます。それに・・・」
マリオ
「それに?」
7号クン
「分析の結果、新種の可能性は、グリーン、パープル、オレンジのほかに、おそらく、このタイプのウィルスの最強、ブラウンが存在すると思われます」
マリオ
「ブラウンか・・・。一体どんなヤツなんだ・・・」
ルイージ
「・・・で、その発信源って何処なの?それを潰すことが先決だよね?」
Drクライゴア
「ふむ・・・。カリバーの中なのだが・・・」
マリオ
「何ぃ!て、事は、カジオーが主犯か!?」
Drクライゴア
「い、いや・・・恥ずかしながら・・・この私だ」
マリオ
「何ぃ!?さっき間違えて作ったって言ったのは嘘か!?」
Drクライゴア
「え?・・・あ、すまんすまん。延命スーツの副作用で、ちょっとボケる時があるのだ・・・」
マリオ
「ったく、ややこしいな!しかし、武器世界のネットワーク内に例のPCがあるんだろ?メノ・バリアーはどうやって無力化するんだ?」
Drクライゴア
「うむ、それが問題なんだよな・・・。知人にEメールを送るとか・・・」
ルイージ
「掲示板に書き込んでも、どうせ叩かれるだけだしね」
ワルイージ
「なんか方法はないのか?7号クン?」
7号クン
「クリキングモードが使えれば、このパソコンでのハッカーも可能でしょうが、後12時間は・・・そうです、わが社の装置を使われては?」
Drクライゴア
「よし、オービュロンとナインボルトならあのコンピューターぐらいわけないはず。通信を頼む」

7号クンの通信能力で、ワリオカンパニー本社に電話が・・・
モナ
「あら?はい、もしもし、こちら、ワリオカンパニーですが、どちら様でしょうか?」
7号クン
「あ、モナさん?7号だよ。かくかくしかじかって事で、オービュロンさんとナインボルト君に代わってくれないかなぁ?」
モナ
「わかったわ。ちょっと待っててね。オービュロン!ナインボルト君!7号ちゃんから電話よー!」

ドタドタドタドタ・・・ 二人の足音が響いてきた・・・

オービュロン
「7号くん、イッタイドウシタノデスカ?」
7号クン
「実はかくかくしかじか・・・って事で二人の協力が必要なんだ」
オービュロン
「ワカリマシタヤッテミマス」
ナインボルト
「……無理だようこんなにウィルスがわんさかわいてるからデータが吹っ切れた状態なんだよ!」
7号クン
「・・・だそうで。ワリオさん、何とか言って下さい」
ワリオ
「しょうがねぇなあ・・・。7号、受話器貸してくれ」

ワリオは7号クンから受話器を受け取った。そして・・・

ワリオ
「くぉらァ!!な〜にが”無理だよう”だ!ああ!?こちとら帰る方法探すついでに、とんでもないウイルスを退治してんだ!無理だなんて言わずに何とかしろ!分ったか!!」
ワルイージ
「でもナインボルトがキレるのも無理は無いな。オービュロンはともかく彼はゲーマーだぞ。専門外では・・・」
7号クン
「でも彼の能力は並みではないですよ。ビビってるだけかも知れません」
オービュロン
「とりあえず、2人が何とかしてくれるまで、ウィルスの影響がどこまで広がったか調べてはくれないか?」
クッパ
「んな、なんで我輩がそんな貴様の後始末をしなきゃならんのだ!」
6号クン
「でも、新しいワクチンが無い今、ウィルスを直接叩くしかありませんので、あなた方しかできないことですよ。それに、一生そこにいるつもりなんですか?」
クッパ
「(・・・く・・・こんな箱の中にいては我輩の威厳が・・・)
分かったよ、やればいいんだろ」
マリオ
「とりあえず、どこを探そうか?」


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