第17部 パソコンパニック 一章 ウィルスバスター・Drマリオ ルイージ
「はいはい。で、これからどうすんの?」
クッパ
「知るかボケ」
ワルイージ
「他に同じような奴はいるのか?」
ルイージ
「ネットを使ってる人は大勢いるだろうし、誰かいるかもしれないね」
マリオ
「んじゃ、そいつらを探しながら、元の世界に戻る方法探すか」
ルイージ
「一番有りがちな目標・・・」
マリオ
「うっせぇよ。そんじゃ探索開始〜」
クッパ
「ならば、まずはどこから行く?」
マリオ
「ウイルスの種類を確かめたいから、ワクチンソフトのメーカーのデータベースを調べるのはどうだ?」
ルイージ
「ひょっとしたら、元の世界に帰る方法も見つかるかもしれないしね」
ワリオ
「じゃあ行くか」

〜途中省略〜

マリオ
「ふぅ、着いたぞ」
ルイージ
「相変わらず早いね」
マリオ
「それは言わん約束だ・・・」
マリオ

カチッ。一同はウィルスのデータベースに入ろうとするが・・・


ガン、ガン、ガン、ガン・・・・。


マリオ
「こ、これは・・・?」
ルイージ
「ブラクラだー!」
マリオ
「身体が・・・重く・・・なって・・・い・・・く・・・」
ワリオ
「きょ・・・強・・・制・・・終・・・りょ・・・」
クッパ
「待・・・て・・・。
そ・・・ん・・・な・・・こ・・・と・・・し・・・た・・・ら・・・、
ワ・・・ガ・・・ハ・・・イ・・・達・・・も・・・、
消・・・え・・・る・・・か・・・も・・・し・・・れ・・・ん・・・ぞ・・・」

マリオ
「そ・・・そ・・・れ・・・な・・・・ら・・・・・
自・・・・・・分・・・・・・の・・・・・
パ・・・・・ソ・・・・・コ・・・・・・ン・・・・・・に・・・・・・
バ・・・・・・・・・ッ・・・・・・・・ク・・・・・・・・・
ア・・・・・・・・ッ・・・・・・・・プ・・・・・・・・・だ・・・・・・・・」

ワリオ
「で・・・電 脳・・・、世界・・・・の・・・内、部にいる・・・のに
・・・そ・・・そんな・・・の・・・ど・・・どう・・・・すれば・・・いいんだ・・・」

マリオ
「どー・・・す・・・んだ・・・・・・。
メ・・・チャク・・・・・・チャ・・・、読・・・み難い・・・・・・ぞ・・・」

ルイージ
「め・・・目の・・・・・・前が・・・真っ暗・・・に・・・・・・」



そして・・・



ルイージ
「・・・ここは!?」
???
「気がついたかね?」
ルイージ
「兄さん?なんで医者のかっこうしてるのさ」
マリオ
「俺はここにいるぞ」
ルイージ
「え?じゃあ・・・」
Dr.マリオ
「私はDr.マリオ。そこにいるマリオ君をモデルにして作られた、ワクチンプログラムだよ」
マリオ
「ほ〜お。で、ここはどこなんだい?」
Dr.マリオ
「ここかい?ここは君のPCの中だ。もし、私の復元機能を使わなかったら、君達は完全に抹消されてただろうな・・・」
マリオ
「そうか・・・。ところで、ワリオとクッパはどこにいるんだ?」
Dr.マリオ
「何、君達の他にもう二人いたのかい?彼らのPCに、私と同等のプログラムがいてくれれば、復元機能で復活してるはずだが・・・」
ルイージ
「二人じゃなくて三人だよ。ワルイージを忘れてるって」
マリオ
「おお、そうか。そういや、あいつもいたな」
Dr.マリオ
「もう一人居たのか。さて、君達にはちょっとやって欲しい事があるんだが」
マリオ
「やって欲しい事?」
Dr.マリオ
「うむ、君達がここに来て気付いたかもしれないが、めちゃくちゃ散らかってたろう。私達にとっちゃ住み難いから、片付けてくれないか?」
マリオ
「えぇ!?何でそんな面倒な事を・・・」
Dr.マリオ
「面倒も何も、自分達がやった事でしょうが」
ルイージ
「仕方が無いよ。やろう」

こうしてマリオ達は片付け始めたのだが・・・

マリオ
「うーむ。どこから手を付けていいか分からんな」

内部はゴミ屋敷同然の有様だった。

ルイージ
「燃やせばいいじゃん」
マリオ
「いや、それは電脳空間でもやばいだろ?」
ルイージ
「じゃあ、とりあえず、必要じゃなさそうなものをゴミ箱に捨てよう」

只今掃除中。暫くお待ちください。

マリオ
「ふ〜っ、すっきり♪」
ルイージ
「ところで兄さん、整理してる間に、こんなファイルを見つけたんだけど・・・」

と言ってルイージは『女子高生モロ見え無修正.zip』や『流出裏ビデオスペシャル.mov』等、明らかに怪しい大量のファイルをマリオに見せ付けた・・・

マリオ
「げぇ!?そ、それは開け方が分かんないから放置したファイルじゃねぇか!」
ルイージ
「ついでに兄さん、このファイル見てよ!」

と言ってルイージは怪しいファイルの一つを取り出し開封すると、中から妙な生物がゾロゾロと出てきた・・・

マリオ
「ゲェ!これってウイルスファイルじゃねぇか!まんまと騙された!」
ルイージ
「兄さん・・・あれほど怪しいファイルは落とすなって言ったのに・・・」
マリオ
「う・・・、と、とにかくこれを沈静させるぞ!」
ルイージ
「てか兄さん、いつも何処見てんの・・・?」
マリオ
「う、五月蝿い!早く何とかするぞ!」

その間にも、変なウイルスたちはどんどん他のファイルに入り込んでいく。

マリオ
「あっ!あのファイルは・・、ダメだー!見ないでクレー!」

〜しばらくお待ちください〜

マリオ
「はぁ・・・はぁ・・・、どうにか駆除できた・・・」
ルイージ
「ぜぇぜぇ・・・、ウイルスが沸きまくったのも・・・電脳世界に吸い込まれたのも・・・どれもこれも兄さんのせいじゃないか!兄さんは今度からパソコン禁止!」
マリオ
「おいおい!電脳世界に吸い込まれたのは俺のせいじゃねぇだろ!それにパソコン禁止は酷過ぎるだろ!」
ルイージ
「兄さんがウイルスを持ってきたんだろ!これくらい当然だよ!」
Dr.マリオ
「おぉ、片づけは終わったみたいだな」
マリオ
「大体、お前もワクチンプログラムならウィルス位駆除してくれよ・・・」
Dr.マリオ
「君がウイルス定義ファイル(ウイルスの駆除に必要なデータ集のような物)の更新を怠ってたから、駆除するにも駆除出来ませんが、何か?」

マリオ
「・・・すみませんでした。すぐに更新します」
Dr.マリオ
「分かればよろしい」
ルイージ
「今は無理だけど・・・」
マリオ
「しかし、本当に出られるんかなぁ」
Dr.マリオ
「一応あるにはあるが、それにはお約束どおりいくつかの試練を抜けてもらわないと駄目だ」
マリオ
「それは良かった・・・。で、その試練は何なんだ?」
Dr.マリオ
「試練とはもちろん、『生き物を電脳世界に引きずり込むウイルス』の開発者を探し出し、そいつのPCを潰す事だ!!」
マリオ
「いかにもバトルが起きそうじゃないか!」
Dr.マリオ
「安心しろ。投稿者の皆さんがバトルはさせないハズだ(ぉ」
マリオ
「ハズって・・・・」
Dr.マリオ
「大丈夫です。私が、爆弾型のウィルスを作っておきましたから、それを相手のPCに置けば自動的にウィルスが爆発して相手のPCが壊れます。」
マリオ
「そうか、じゃあ、どうすればいいんだ?」
Dr.マリオ
「まずは、そいつが今どこのホームページにアクセスしているかをしらべて、そこから乗り込めばいいのです。」
ルイージ
「なんか喋り方変わってない?」
Dr.マリオ
「げふんげふん・・・失敬、たまに喋り方が旧型の物になってしまうんだ」
ルイージ
「兄さんが更新しないからだよ」
マリオ
「すまん、今度からちゃんと更新する・・・」
Dr.マリオ
「とりあえず、はい。」Dr.マリオは拳大ぐらいの大きさのカプセルをマリオに渡した。
マリオ
「え、何これ?」
Dr.マリオ
「さっき言った爆弾だ」
マリオ
「なんか危なっかしいなぁ。」
Dr.マリオ
「とりあえず、ここは情報世界の中です・・・オッホン、探せばそこら辺に情報がいくらでも転がっているはずだ。頑張ってくれ。私は、残りのウィルスを退治してるからな」


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